建設キャリアアップ/現場の運用の勘所(かんどころ)
現場の登録はこうして設定する!
建設キャリアアップシステムの標準的な設定(画面)を例にして、現場運用の勘所(かんどころ)を解説します。
ここで紹介する現場の設定事例は以下のとおりです。
元請会社の支社が工事を受注した。
※元請会社は受注した支社に当該工事の現場契約情報を登録をした。
※受注(担当する)した支社に第二階層管理者を設定し、本社と支社のそれぞれに現場管理者を設定した。
※下請会社は現場に自社の技能者を登録し、元請の承認を得た。
※下請会社は現場でカードタッチしていない自社の技能者について、就業履歴を直接入力し、元請会社の承認を得た。
※技能者はカードタッチしていなかった就業履歴を自ら直接入力し、下請会社(所属会社)の確認と元請会社の承認を得た。
※建設キャリアアップシステムの帳票作成機能より全建統一様式の安全書類を出力した。
①組織体制と管理者の設定(元請事業者)
元請組織の事業者責任者(登録責任者)が、自社の組織体制として、「第一階層」及び「第二階層」の事業者階層を設定します。(ここで設定する事業者の管理体制(階層)は、システム利用のための体制であり、実際の組織体制と異っても構いません。)
その後、第二階層のメンバーより第二階層管理者を登録します。
続けて、現場を管理する現場管理者(現場管理者権限)を登録します。(施工体制として「現場・契約情報」を登録する前に、現場管理者はあらかじめ登録しておかなければならなりません。)
これらの設定は、現場での運用を開始する前に行う、基本的な内容です。
※PDFファイルより全ページを確認できます(全8頁)
②元請事業者と下請事業者の施工体制登録(現場登録)
第二階層の管轄となる現場について、「現場・契約情報」を、事業者責任者(登録責任者)が登録します。
このとき現場担当者として、すでに登録済みの現場管理者を設定します。(現場担当者は、第二階層管理者で兼務することもできます。)
「現場・契約情報」の登録が完了すると、現場に「現場ID」が付与され、登録した現場担当者にメールで現場IDが通知されます。
この「現場・契約情報」は、元請けの管理者、現場が所属する階層管理者しか修正できません。
※PDFファイルより全ページを確認できます(全6頁)
③元請事業者と下請事業者の施工体制登録(施工体制と技能者の登録)
元請けの事業者責任者(登録責任者)が、一次下請事業者を現場の施工体制に登録します。
登録は、現場上位事業者から要請し、下位事業者の承認により行う方法が最も簡単です。(直近上位事業者から下位事業者への要請による登録。)施工体制には、CCUS未登録事業者でも登録は可能です。
施工体制が確立したのち、一次下請事業者は現場の施工体制に、自社の技能者を登録します。
※PDFファイルより全ページを確認できます(全11頁)
④就業履歴直接入力(就業履歴入力代行/技能者本人による直接入力)
建設キャリアアップシステムでは、現場に入る技能者がキャリアアップカードを忘れた場合でも、あとで技能者または所属事業者(雇用している事業者)がシステムにログインし、就業履歴を蓄積することが可能です。(建設キャリアアップシステムへの「就業履歴の直接入力」といいます。)
なお、システムに直接入力された就業履歴は、信頼性を確保するために、現場の元請事業者による「承認」を行う必要があり、その結果は、閲覧画面に表示されます。
技能者が所属する事業者により建設キャリアアップシステムへ直接入力は、当日以降入力可能で、週末や月末などにまとめて登録することもできます。
直接入力された就業履歴は、元請事業者による「承認」により、正式な就業履歴(現場承認)情報登録となり、蓄積されますが、所属事業者および一次下請事業者の確認は、システム上では任意となっています。
※PDFファイルより全ページを確認できます(全6頁)
⑤安全書類の管理
建設キャリアアップシステムは、全建統一様式により安全書類として自動作成(エクセル形式)できます。(非公開項目を除く。)
・施工体制台帳:全建統一様式第3号
・施工体系図:全建統一様式第4号
・施工体制台帳(工事担当技術者入り):全建参考様式第1号
・下請負業者編成表:全建統一様式第1号-乙
・再下請負通知書:全建統一様式第1号-甲
・作業員名簿:全建統一様式第 5 号
・作業員名簿(社会保険加入状況組込版):社保入ガイドライン等で示さ
れている様式
・社会保険加入状況:全建統一様式第 5 号
※PDFファイルより全ページを確認できます(全5頁)